

TOWARD A
CIRCULATION-ORIENTED CITY
ABOUT
都市の課題を、素材から捉え直し、10年後の“当たり前”を作る
RECAPTUREは3Dプリンターによって、都市を構成する人工物を素材から捉え直し、都市と人と自然の新しい関係を作るプロジェクトです。
これまでの都市空間を構成する要素の多くは、使い終わった後、廃棄するのが一般的でした。
私たちが目指すのは、都市を作る様々な要素を再利用可能素材に置き換え、エネルギーや人だけでなく、素材も循環する都市です。
一つの生命の一生が、次の生命の一生につながるように、都市を構成するさまざまな要素がめぐり続ける。
そんな次の10年の“当たり前”を作っていきます。
PROJECT #01
酢酸セルロースを使用した、自然に還る大型3DPプロダクト

使い終わったり壊れてしまった家具を、廃棄物ではなく、自然を作る糧にする。
生分解性素材の酢酸セルロースによって、まるで生命の循環のような、新しいプロダクトサイクルを実現します。
生分解性素材とは、一般のプラスチックと同じように加工ができ、使用後に微生物によって水と二酸化炭素に分解される環境に負荷をかけない素材です。
中でも、本プロダクトで使用する酢酸セルロースは、計画的に管理栽培された木や綿花などの植物を原料として用いています。
これらの素材をデザインの自由度が高い3Dプリンティングの技術を用いて加工することで、空間や体験に合わせた造形を可能にします。
海洋プラスチックや粗大ゴミの問題を、発想と技術の結合により解決し、人工物と自然の長期的な共存を目指します。



PRODUCTION PROCESS
酢酸セルロース|
微生物により水と二酸化炭素へと分解される酢酸セルロースを使い、自然に還る家具を実現

ウマレル
材料となるバイオマス素材は自然が原料。太陽エネルギーを使って水と二酸化炭素から生物が生み出します

ツクル
3Dプリンターによるプロダクトデザインには制限がありません。これまで存在しなかったものも含め、どんな形の家具も作り出します

クチル
使い終わったり、壊れてしまったら、自然に戻る合図。微生物によりバイオマス素材は、腐り、分解されていきます
モドル
完全に分解されたバイオマス素材は、最終的に水と二酸化炭素にわかれ、次のバイオマス素材の生成につながっていきます
PROJECT #02
有機性廃棄物の"マテリアル化"で作る、半永久的プロダクト

主に大気への課題を抱える有機性廃棄物をデザインとテクノロジーの力で解決するのが、
3Dプリンティング技術による、有機性廃棄物のマテリアル化です。
コーヒーの出がらしや卵の殻など、家庭から出る有機性廃棄物を素材へと転換し、デザイン性の高いプロダクトを生み出します。
使い終わったり、壊れたプロダクトは、分解し、再び素材へと転換することで、環境負荷低く、半永久的にプロダクトを作り続けることができます。
生活者とは切ってもきれない有機性廃物を最大限利用し、次の100年につながる循環型のプロダクト開発を目指します。



PRODUCTION PROCESS
有機廃棄物|
再利用可能な有機性廃棄物を使った、半永久的なプロダクトづくり

ウマレカワル
有機性廃棄物をバイオマスプラスチックへと転換します

カタチヅクル
3Dプリンターを用いて、デザインを形成します

ツクリカエル
使い終わった家具は分解することで、再び利用可能な素材へ戻ります
PROJECT #03
3Dプリンターでアップサイクルを実現する、異素材の"金継ぎ"

壊れた破片を繋ぎ止め、再びプロダクトとして再生産する金継ぎの技術は、古くは縄文時代からあったと言われています。金継ぎは、無駄な生産・廃棄をしないという側面から、アップサイクルな技術と言えます。
この金継ぎを現代の技術でアップデートしたのが、3Dプリンターによるジョイントモジュールです。
プロダクトの欠損部分をセンシングし、3Dプリンティングによって、接合面に合わせた最適なジョイントモジュールを生成。不要品同士をつなぎ合わせ、新しいプロダクトを生み出します。接合面の制限はなく、使える素材や可能なデザインは多岐に渡ります。
素材そのものを良さを活かす。
異素材を組み合わせ、全く新しいプロダクトにする。
まだ実証実験の段階ではありますが、今後も伝統ある技術をアップデートすることで、アップサイクルをより身近なものにしていきます。



PRODUCTION PROCESS
モジュール|
3Dプリンターによって作ったモジュールジョイントによって、不要品同士をつなぎ合わせた、新しいアップサイクルの形

ミツケル
不要品の接合部分をスキャンします

オギナウ
3Dプリンターによって、接合部分同士を補間するモジュールパーツを生成します

ツナゲル
モジュールパーツを活用し、不要品同士を組み合わせ、新しいプロダクトへと生まれ変わらせます
